個人事業主は自由な働き方ができるメリットがある反面、以下のように思う方もいるかもしれません。
- 個人事業主は休日関係なく仕事をしているイメージがある
- 個人事業主は休みがないの?
個人事業主は休みがないと言われがちなので、気になっている人も多いかと思います。
そこで本記事では、個人事業主の休日事情、そして休み方のコツについて解説したいと思います。
個人事業主は休みなし?リアルな休日事情とは
個人事業主の働き方は、会社員とは異なり自由で定休日がないことが一般的です。
休む日は自分で決める人が多く、休み方にもいろいろなスタイルがあります。しかし、休みなしの人が多いのも現状です。
休み方のバリエーション
個人事業主としての働き方は様々ですが、休み方にはいろんなパターンがあります。
いくつかの典型的なバリエーションを紹介します。
- ・平日働いて土日休む
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通常の会社員と同じリズムで休むパターンです。クライアントワークをしている場合、クライアントの休日に合わせることが多いです。
- ・毎日働くけど労働時間は短め
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平日・休日関係なく毎日仕事をするものの、一日の作業時間を短くして、自分のペースで働くパターンです。
- ・毎日フルスロットルで働く
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毎日休みなく目一杯働くパターンです。セルフブラック労働と表現することもありますが、意外と多いのがこのパターンです。
- ・週に何日か休む
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趣味や自分のライフスタイルに合わせて自由に休むパターン。このスタイルは、それなりの余裕がないと実現できません。
このように、個人事業主がどのように休日を取るかは、その人の状況によって大きく変わります。
とはいえ、多くの個人事業主が毎日何かしらの仕事をしているのが現実かと思います。
休み方の自由度は高いものの、収入面のプレッシャーなどが休むことへの障壁となることがあるからです。
休みなしが多い背景
休みなしで働く個人事業主が多い理由として、以下の3つの原因が考えられます。
- 収入面の不安があるから
- 強制的に休める環境ではないから
- クライアントとの調整があるから
収入面の不安があるから
収入面の不安は、個人事業主が休日を取らない大きな要因となっています。
なぜなら個人事業主は、会社員のように固定の収入があるわけではなく、毎月のように収入が不安定になるのが普通だからです。
収入が途絶えることへの不安は大きいため、休みがなくても「できるだけ多く働こう」と考える人は多いです。
強制的に休める環境ではないから
個人事業主は、強制的に休める環境にないことも、休みなく仕事をしてしまう原因の1つとなっています。
定休日がないためついつい働いてしまいがちだからです。
会社員であれば週休2日制が一般的ですが、個人事業主は休日を自分で決めなければいけません。
スケジュールに追われて仕事をしなければいけない場合や、平日・休日関係なく仕事をするのがルーティンになっている場合もあります。
クライアントとの調整があるから
フリーランスのように受注形態の仕事をしている場合、納期の問題で休みが取れないこともあります。
多くの場合はクライアントのスケジュールに合わせる必要があるため、納期に合わせて仕事をする必要があるからです。
また、クライアントからの急な仕事依頼があれば、それに合わせて仕事をしなければいけません。
個人事業主が積極的に休日をとるべき理由
個人事業主には定休日がないため、休みなく働いてしまいがちです。
働かないと不安になるかもしれませんが、長く仕事を続けるためにも定期的な休息は欠かせません。
休みなく働いていると、以下のようなデメリットがあるからです。
- 疲労が蓄積し体調を崩す原因になる
- 疲労によるパフォーマンスの低下を招く
- ストレスで精神的に疲れてしまう
- プライベートを楽しめない
これらのデメリットがあることで、徐々に仕事が苦痛になりモチベーションの低下に繋がります。また、プライベートも楽しめなくなり、生活全体へ影響しかねません。
積極的に休息を取ることで、これらの問題を未然に防ぐことができます。
個人事業主の休み方のコツ3つ
個人事業主は、休みの取り方に苦労している方も多いかと思います。ここでは、個人事業主の休み方のコツを紹介します。
カレンダーに予定を入れる
休み方のコツの1つは、休みを最優先に考えてカレンダーに予定を入れてしまうことです。
予定をあらかじめ入れておけば、「それまでに仕事を終わらせよう」という気持ちになれるからです。
例えば、「2ヶ月後に温泉旅行に行く」「連休に家族と出かける」といったように、あらかじめ予定を入れてしまいましょう。私の場合は、「来月のこの期間は海外に行く」と決めて航空券を予約してしまいます。
毎日仕事をすることが当たり前になっている方は、強制的に休みの予定を入れないといつまで経っても休みを取ることはできません。
カレンダーにあらかじめ休みの予定を入れることで、休日を取るきっかけになります。
毎月の利益目標を上げて余力を作る
個人事業主が休みを取るためコツとして、毎月の利益目標を少し上げる方法があります。
毎月の利益目標を上げてお金の余力を作っておくことで、休みをとっても不安がなくなるからです。
例えば、毎月の収入を2万円プラスになるようにすると、半年後には12万円の余裕が作れる計算になります。12万円もあれば、国内旅行はもちろん、海外旅行にも行けるほどの金額です。
長期の休みを取ると収入が減ることが心配になるかと思いますが、あらかじめプラスで貯めたお金なので、多少は仕事を休んでも問題ありません。
このように、計画的に余力を作ることで、休みを取ることに対して不安がなくなります。
仕事の合格ラインを設定する
個人事業主の自由度を活かして、仕事の合格ラインを設定する方法もあります。
合格ラインを設定することで、仕事に区切りをつけ休みが取りやすくなるからです。
例えば、「月ごとの売上が目標に達したら、残りは自分の時間に使う」という具体的なルールを作ります。
その月の目標を達成したら、それ以上は仕事をしないようにします。残りは全てプライベートの時間です。
自由度の高い個人事業主のメリットを活かすことで、仕事・プライベートの両立がしやすい方法となります。
まとめ
個人事業主の休日事情や、休み方のコツについて解説してきました。
自由な働き方ができると言いつつも、なかなか休みが取れない方も多いかと思います。しかし、長く健康的に仕事を続けるためにも、積極的に休日を取るべきです。
本記事で紹介した休み方の3つのコツを参考に、計画的に休みを取る工夫をしてみてください。
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