「個人事業主になったからメールアドレスを作りたいけど、どうすればいいかわからない」と悩んでいませんか?
個人事業主として活動していく上でメールアドレスは必須ですが、以下のような悩みを持っている人は多いかと思います。
- そもそも個人事業主のメールは、フリーメールでもいいの?
- 独自ドメインのメールアドレスのメリットがイマイチ分からない
- 独自ドメインのメールアドレスの作り方を教えて欲しい
そこで本記事では、個人事業主のメールアドレスの作り方について紹介したいと思います。
個人事業主は独自ドメインのメールアドレスがいい理由
メールアドレスは、仕事を進める上で欠かせないツールのひとつですが、個人事業主であれば独自ドメインのメールアドレスを使った方がいいです。
これからその理由を解説していきます。
ビジネスにおけるメールアドレスの役割
個人事業主として活動していく上で、メールアドレスは以下の役割があります。
- コミュニケーションツール:顧客や取引先とのやり取り、問い合わせ対応、見積書や契約書の送信など
- 記録の保存:過去のやり取りの記録として保存され、内容の確認や証拠として役立つ
- 信頼性の証明:適当なメールアドレスではなく、しっかりしたメールアドレスを使うことで、相手に安心感と信頼感を与える
重要なやり取りをするコミュニケーションツールとしての役割があるため、信頼できるメールアドレスを使用しているかどうかは、相手に与える印象に大きく影響します。
特に、初めてやり取りをする相手に対しては、メールアドレスが「きちんとしているか」は意外と大事なポイントです。
「この人は信頼できそうだな」と思われるか、「なんとなく心配だな」と思われるかの印象が大きく変わるからです。
そのため、個人事業主として、ビジネスにふさわしいメールアドレスを使うことは重要だといえます。
フリーメールアドレスと独自ドメインメールアドレスの違い
フリーメールアドレスと独自ドメインメールアドレスの違いについて、一覧にまとめてみました。
項目 | フリーメールアドレス | 独自ドメインメールアドレス |
---|---|---|
取得費用 | 無料 | 費用がかかる(ドメイン・サーバー代) |
アドレスの自由度 | 「〇〇@gmail.com」のように既定のドメインしか使えない | 自由に決められる |
信頼性 | 信用されにくいことがある | クライアントから信頼されやすい |
相手に与える印象 | 個人感がでる | ビジネス感がでる |
管理のしやすさ | 複数のアカウント管理が大変 | まとめて管理しやすい |
複数アドレス | 1つのメールアドレスごとにアカウントを作る必要がある | 1つのドメインで複数のメールアドレスを作成できる |
セキュリティ | 普通 | 高いセキュリティを設定できる |
フリーメールアドレスは、無料で利用できますが決してビジネス向きとは言えません。
フリーメールアドレスがビジネス向きでない理由
「Gmail(@gmail.com)」や「Yahoo!メール(@yahoo.co.jp)」といったフリーメールアドレスは、無料で簡単に使えるので便利です。
しかし、ビジネスで使うメールアドレスとしては信頼されにくいという側面もあります。
フリーメールアドレスだと個人用のアカウントを使っているように見えてしまい、「真剣にビジネスに取り組んでいないのでは」という印象を与えてしまうからです。
また、誰でも簡単に作れるフリーメールアドレスはセキュリティが高いとは言えず、また詐欺などのトラブルに使われることも少なくありません。
初めてやり取りする場合や、個人事業主になったばかりで実績がない場合、「本当にこの人は信頼できるのかな?」と思われてしまうリスクがあります。
個人事業主が独自ドメインのメールアドレスを利用するメリット
独自ドメインのメールアドレスを持つことのメリットは、以下の4つです。
- 信頼性が上がる
- 複数のメールアドレスを使う時に管理がしやすい
- セキュリティが高い
- 独自ドメインだとWebサイトと統一できる
信頼性が上がる
独自ドメインのメールアドレスを使うことで、クライアントからの信頼性を高めることができます。
フリーメールは、「セキュリティに不安がある」と思っている人も多く、印象がよくありません。
独自ドメインのメールアドレスを利用することで、「真剣にビジネスに取り組んでいる」「セキュリティを考えてビジネスをしている」とクライアントからの信頼も高まります。
複数のメールアドレスを使う時に管理がしやすい
独自ドメインのメールアドレスは、複数のメールアドレスを使う時に管理がしやすい点もメリットです。
同じドメインで簡単に複数のアドレスを作成できるので、用途に応じて使い分けがしやすくなるからです。
例えば、以下のように用途別にメールアドレスを作成することで、メールの管理が簡単になり仕事の効率化に繋げることができます。
- 事業用メールアドレス(work@examplexxx.com)
- 問い合わせ用メールアドレス(contact@examplexxx.com)
Gmailなどのフリーメールアドレスで使い分けをする場合、複数のアカウントを作成する必要があり手間がかかります。
一方、独自ドメインのメールアドレスは、同じドメインで簡単に複数のアドレスを作成できます。
セキュリティが高い
独自ドメインのメールアドレスは、フリーメールよりも高いセキュリティ対策ができます。
「不正アクセス対策」「スパムフィルター」「ウイルス対策」「データ暗号化」など、細かい設定ができるので、情報漏洩のリスクを大きく下げることができるからです。
ビジネスで扱う機密情報や個人情報はクライアントとの信頼性にも関わるため、セキュリティ対策は非常に重要です。
独自ドメインのメールアドレスを使用することで、情報漏洩のリスクを減らし、安心してビジネスに取り組むことができます。
独自ドメインだとWebサイトと統一できる
独自ドメインのメールアドレスの場合、Webサイトのドメインと同じにできるので、統一感を出すことができるのもメリットです。
例えば、「examplexxx.com」というドメインを取得した場合、以下のように「WebサイトのURL」と「メールアドレス」で同じドメインを利用することができます。
- WebサイトのURL(https://examplexxx.com)
- 独自ドメインのメールアドレス(work@examplexxx.com)
多くの企業では、メールアドレスのドメインとWebサイトのドメインを揃えていることが一般的です。
そのため、Webサイトと異なるドメインのメールアドレスを使用している場合、クライアントの中には違和感を感じる人も。
Webサイトとメールアドレスのドメインが一致していることで、相手に安心感を与えることができます。
関連記事:個人事業主向け!おすすめの独自ドメイン取得サービスと選び方
個人事業主が独自ドメインのメールアドレスを利用するデメリット
独自ドメインのメールアドレスを利用するデメリットは、以下の2つです。
- 費用がかかる
- 少し手間がかかる
費用がかかる
独自ドメインのメールアドレスを利用するデメリットは、「独自ドメイン代」と「レンタルサーバー代」の費用がかかることです。
必要な費用の目安を以下の表にまとめました。
独自ドメイン代 | 年間1,000〜3,000円 |
---|---|
レンタルサーバー代 | メール用サーバー:年間1,000〜2,000円 Webサーバー:年間10,000〜15,000円 |
Webサーバーは、自分のWebサイトを作りたい場合に利用します。Webサイトは不要で、独自ドメインのメールアドレスだけで十分な場合は、メール用サーバーのみの契約で大丈夫です。
少し手間がかかる
独自ドメインのメールアドレスを利用するもう1つのデメリットは、フリーメールアドレスを作成するのに比べて少し手間がかかることです。
独自ドメインのメールアドレスを作成するには、独自ドメインの取得やメール用のサーバーを用意する必要があります。
フリーメールアドレスは、Googleなどのアカウントを持っていれば、サクッとメールアドレスを作成できます。
とはいえ、難しい作業はなく、初心者でも簡単にできるので安心してください。
個人事業主のメールアドレスの決め方
独自ドメインでメールアドレスを作成する場合、「ユーザー名」と「ドメイン名」の2つを決める必要があります。
例)メールアドレス「work@examplexxx.com」
- ユーザー名:workの部分
- ドメイン名:examplexxx.comの部分
これから、メールアドレスの決め方のポイントについて紹介します。
名前や屋号を入れる
個人事業主のメールアドレスには、名前や屋号を入れるのがおすすめです。
メールアドレスに名前や屋号を入れることで、一目で自分だと認識してもらうことができるからです。
適当な文字列のメールアドレスだと、不審感を持たれてしまう可能性も。名前や屋号が入っているとクライアントに安心感を持ってもらえます。
ユーザー名に名前、ドメイン名に屋号を入れると、分かりやすいメールアドレスになります。
例えば、「ドメイン太郎」という名前の人が「SampleWriter」という屋号を持っている場合、以下のようなメールアドレスにするイメージです。
- taro.domain@samplewriter.com
- domain@samplewriter.com
このうように、名前と屋号を入れることで、一目で自分だと認識してもらいやすくなります。
トップレベルドメインを決める
メールアドレス「work@examplexxx.com」の「.com」部分は、トップレベルドメインと呼ばれ、「.jp」「.net」「.info」など多くの種類があります。
こちらも自由に選ぶことができますが、「.com」または「.jp」がおすすめです。
- 「.com」:世界的に使われていて最も認知度が高いドメイン。費用も安く、年間1,000円~2,000円。
- 「.jp」:日本国内専用のドメインで信頼性が高い。費用は高めで、年間3,000円~5,000円。
上記2つであれば、数多くの人が使っていて信頼性も高いですよ。
独自ドメインのメールアドレスを取得する手順
独自ドメインのメールアドレスを取得する手順を紹介します。
- 独自ドメインとメール用のサーバーを用意する
- 独自ドメインとサーバーを紐付ける
- メールアドレスを発行する
ステップ①独自ドメインとメール用サーバーを用意する
メールアドレス名を決めたら、独自ドメインの取得とメール用サーバーを用意します。
おすすめの独自ドメイン取得サービスは以下の3つです。
いずれも、独自ドメインとメール用サーバーの利用が一緒にできるので、申し込みや管理が楽になります。
以下の表にそれぞれの特徴をまとめたので、選ぶ際の参考にしてみてください。
XServerドメイン | お名前.com | ムームードメイン | |
---|---|---|---|
.comの費用 | 取得:770円 更新:1,602円 | 取得:933円 更新:1,752円 | 取得:994円 更新:1,728円 |
.jpの費用 | 取得:1,631円 更新:3,102円 | 取得:1,606円 更新:3,889円 | 取得:1,243円 更新:3,344円 |
アドレス数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サポート体制 | ・メール(24時間365日) ・電話(平日10:00~18:00) ・チャット(平日10:00~18:00) | ・メール(24時間365日) ・電話(平日10:00~17:00) ・AIチャット(24時間365日) | ・メール(24時間365日) ・チャット(平日9:30〜13:00 / 14:00〜17:30) ・AIチャット(24時間365日) |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
なお、自分のWebサイトをまだ持っていない方は、XServerドメインを選ぶのがおすすめです。
Webサイトの作成にもレンタルサーバーが必要となりますが、エックスサーバーは国内シェアNo.1のレンタルサーバーなので、高速で信頼性も抜群です。
「独自ドメイン取得サービスの選び方」について詳しく知りたい方は、個人事業主向け!おすすめの独自ドメイン取得サービスと選び方を参考にしてみて下さい。
ステップ②独自ドメインとサーバーを紐付ける
独自ドメインとレンタルサーバーを契約したら、次はドメインとサーバーを紐付ける作業をします。
先ほど紹介したXServerドメイン、お名前.com、ムームードメインのいずれかで、ドメイン取得とサーバー度一緒に契約しておけば紐付けは簡単です。
エックスサーバーであれば、以下の画面のようにドメイン名を入力すればサクッと紐付けが完了します。
やり方は各サービスのアニュアルで解説されているので、参考にしてみてください。
ステップ③レンタルサーバーからメールアドレスを発行する
ドメインとサーバーの紐づけが完了したら、レンタルサーバーからメールアドレスを発行します。
エックスサーバーであれば、以下のようにドメインを選択して、メールアドレスを入力するだけで簡単に作成できます。
こちらも、各サービスのマニュアルで解説されているので、参考にしてみてください。
まとめ:独自ドメインメールアドレスでビジネスの信頼性を高めよう
個人事業主のメールアドレスの作り方について紹介してきました。
個人事業主として活動していくのであれば、独自ドメインのメールアドレスを利用するのがおすすめです。
- 信頼性が上がる
- 複数のメールアドレスを使う時に管理がしやすい
- セキュリティが高い
- 独自ドメインだとWebサイトと統一できる
年間費用はかかりますが、何といってもクライアントからの信頼性アップにつながります。
独自ドメインのメールアドレスを作成するには、以下のドメイン取得サービスがおすすめです。
独自ドメインのメールアドレスを作成して、ビジネスの信頼性を高めていきましょう。