30代半ばで会社員をやめ、独立してから1年半以上が経ちました。
個人事業主として活動してきて、何より苦労しているのがモチベーションの維持。
個人事業主は、良くも悪くも「自由」です。
仕事をしようと思えば時間の限り働くこともできますし、サボろうと思えば全く仕事をしなくてもいい状態です。
これが個人事業主の特徴でもあるのですが、モチベーションが低下した途端、ダラダラと堕落への道へ落ちてしまう危険性も秘めています。
実際に私も、一度モチベーションが低下し、1ヶ月ほど1日2〜4時間しか働かないような時期がありました。丸々1日働かない日も。。。
私のように、個人事業主になってモチベーションが低下してしまい、ダラダラとしてしまう人も多いと聞きます。
そこで本記事では、私自身の経験をもとに、個人事業主のモチベーションの低下の理由や、モチベーションが低下したときの対策を紹介したいと思います。
個人事業主がモチベーションを維持できなくなる理由
個人事業主がモチベーションを維持できなくなる理由は、以下の2つかと思います。
- 収入的な危機感はなく、それなりには生活できている
- 自分は何のために仕事をしているのか明確な理由がない
まず、「それなりに働いていれば生活する分には困っていなかった」というのもあり、とくに収入的な危機感もなく「このままで十分だ」と考えていたのが油断の原因だったと思います。
また、仕事をする目的は収入を得るためですが、それなりに生活できていたため具体的目標がありませんでした。
私がダラけていた時を振り返ってみると、「今月はいくらの売り上げを目指す」といったような具体的数字を掲げていなくて、「無理しない程度に、働ける分だけ働こう」という感じになっていました。
ちなみに私の場合、こんな流れでダラけ始めることに。
- 目標から逆算した仕事量が見えないので、日々の作業量が明確にならない
- 1日の仕事が適当になる
- 仕事をしない時間は、徐々にネットなどの誘惑に負けてダラダラ生活の負のループに陥る
仕事をする目的は生活するためです。
しかし、いくら生活するためといえど、明確な目標がないと1日の仕事がおそろかになってしまいます。
人間の脳は、サボりたがるようにできていると科学的にも証明されていることですよね。
仕事をしないことが心地よくなってしまい、ダラダラの負のループに陥ってしまいました。
モチベーションを維持するために必要なこと
ダラダラの負のループに陥いることなく、モチベーションを保つために必要なことを解説します。
明確な行動目標をたてること
モチベーションを維持するのに一番重要なのは、明確な目標を立てることです。
例えば、その月の「売り上げ」や「作業量の明確な数値」を出します。その目標の数値から逆算して、日々の作業量を明確にしておきます。
先ほども説明しましたが、日々の作業が明確になっていないと、どうしてもサボりがちになってしまいます。
日々の作業を明確にしておけば、自分が何をすべきかはっきりと意識することができるため、行動を起こすことができます。
業務をルーティン化する
「今日は何をしようかな」と、その日その日で考えていると、仕事を始めるにもすぐに始めることはできません。
何をしようかと考えている間に、スマホをいじったりネットを見てしまったりして「全然仕事に取りかかれない」なんてことになってしまいます。
これを回避するためには、日々の作業をルーティン化することが効果的です。
例えば、
- 朝起きたら必ず○○をする
- 毎朝必ずカフェに行って作業をする
といった感じで、毎日同じ時間になったら○○をすると決めておくことです。
個人事業主は、好きな時間に働いて、好きな時間に休憩して、好きな時間に仕事を終わらせることができるのがメリットではあります。
しかし、毎日違う時間に作業をしていると、どうしても仕事のスイッチが入りにくくなってしまいます。
日々の作業をルーティン化することで、モチベーションに頼らず作業をこなしていくことができます。
ご褒美的イベントを用意する
毎日毎日、仕事ばかりしていても精神的にしんどいだけなので、たまにでいいので「ご褒美イベント」を用意することでも、モチベーションは上がります。
例えば、次のような感じです。
- 海外旅行に行ってみる
- 高級レストランに行ってみる
- クルーズ旅行してみる
こんな感じで、普段とは違ったイベントを用意してみるのがおすすめです。
私の場合は海外旅行に行くのが好きなので、「3ヶ月後に海外ひとり旅をする」といったことを考えます。海外旅行はお金がかかる上に、ある程度の期間は必要でその間は仕事ができません。
なので「それまでにしっかり働いて、お金をためておくぞ!」と、モチベーションアップにつながっています。
同じ志の仲間を作る
同じ志の仲間をつくることで、モチベーションは上がるとよく言われています。
同じ志を持った仲間がいれば、相談ごともできますしお互い刺激にもなるので、モチベーションは保ちやすいと思います。
紹介しておいてなんですが、ちなみに私は「仲間と呼べる同業者」はいないので、完全にひとりでビジネスを展開している状態です。
同業者との交流会などに参加して、同じ志を持った仲間を作ったりするのがいいのかなとは思っていますが、人付き合いが苦手で人見知りなところもあるので。
この点については、個人事業主ならではの悩み・不安になっている方も多いかもしれません。
関連記事:個人事業主が抱く不安とは?解消するための5つコツを紹介
私のように「同業者の仲間がいない」という人は、同業者でなくてもOKです。
というのも、友人とかと意識を高め合う話ができれば、十分にモチベーションアップにつながるからです。
例えば、
- 友人A「○○の資格を取るために勉強している」
- 友人B「営業の契約件数○○件を目標としている」
- 私「売り上げ○○円を目指す」
こんな感じで、同業者でなくても、お互いが何かの目標を持っている人と話をすることで、モチベーションを高めることができます。
個人事業主は自制心が必要
個人事業主は、良くも悪くも自由です。
しかし、自由に甘えてダラダラ癖がつくと、脱出するのに苦労することになります。
そのためには、自分を律する自制心が必要です。
不要なものは切り捨てる
テレビを見たり、スマホをいじったり、ネットの時間など、自分の生活を振り返ってみると、意味のない時間というものがあると思います。
そういった意味のない時間を切り捨てることで、ダラダラに陥るのを防ぐことができます。
私の場合は、海外ドラマが好きなので定期的に見ていたのですが、仕事そっちのけで見ていた時期がありました。
海外ドラマは面白いのでリラックスの意味も込めて見ていたのですが、仕事に影響が出るくらい自分の生活に入り込んでいたので、今では完全に切り捨てました。
実際に海外ドラマを切り捨てたことで、仕事に向き合う時間を増やすことができています。
仕事のやる気が無くなった時は、ベビーステップ方が有効
いくら自分を自制していたとしても、どうしてもやる気の起きないときはあります。
そんなときは、ベビーステップ法が効果的です。
その日にやるべき作業になかなか手が付けられなくても、5分だけでもいいから取りかかることです。
仕事に取りかかる前は精神的にしんどいですが、いざ着手してみたら「あれ?意外といけるじゃん」と何だかんだ作業が進んだりします。
合わせて使いたいのが、時間管理にピッタリなタイムタイマー(TIME TIMER)です。
60分の間で好きな時間を設定できるアナログタイプのタイマー。「これから集中して作業をしたい」といった時に利用することで、作業に没頭しやすくなります。
家で作業する時は気が散りやすいのですが、これを使うようになってから集中してタスクに取り組めるようになりました。デジタルのタイマーもありますが、個人的には視覚的に分かるアナログタイプの方が合っています。
どうしても気が散りやすいタイプの方は、こういったタイマーを利用するのも1つの手段です。
まとめ
個人事業主のモチベーションの低下の理由や、モチベーション低下に対する対策を紹介しました。
人間の脳はサボりグセがあるので、早めに脱出しないと抜け出すのが難しくなってきます。
特に個人事業主のように、時間が自由に使える場合はつい油断しがちになります。
そうならないためにも、以下の点を意識することが大事かなと思っています。
- 明確な目標を立てる
- 日々の作業はルーティン化する
そして、たまにはご褒美イベントを作ったりして、モチベーションを高めていきましょう。
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