埼玉県の飯能エリアは、手軽なハイキングスポットとして人気です。
お気軽に登れる山が点在していて、低山ながらも山頂からの景色も良いのが魅力。
本記事では、飯能駅周辺にある3つの低山を巡る「飯能三山」の周回ルートを紹介します。
- 龍崖山(りゅうがいさん):標高246m
- 柏木山(かしわぎやま):標高303m
- 多峯主山(とうのすやま):標高271m
いずれも標高300m前後の低山ですが、山頂からの景色は文句なし。また、手作りオブジェや開運ルーレットなど、遊び心のあるネタが豊富です。
絶景あり、ネタあり、適度な運動ありで、休日の癒しになる登山が体験できますよ。
ルート概要とおすすめポイント
今回のルートは、西武池袋線「飯能駅」をスタートし、舗装道路歩きを挟みながら3つの山をぐるりと一周して駅に戻るコースです。
バスを使わず、駅から徒歩だけで完結するのがソロ活には嬉しいポイントです。
- ルート: 飯能駅→龍崖山→柏木山→多峯主山→飯能駅
- 難易度: ★☆☆☆☆(危険箇所なし。体力があれば誰でも歩ける)
- 標準コースタイム: 約4時間30分〜5時間
- 累積標高差: 約750m(アップダウンを繰り返すため、意外と歩きごたえあり)
- アクセス: 西武池袋線「飯能駅」から徒歩スタート
1つの山から次の山へ行くには、舗装道路を歩く必要があるのはデメリットですが、逆に言えば疲れたらエスケープ(途中リタイア)しやすいのが安心ポイントと言えます。
低山とはいえ、アップダウンの繰り返しもあり、総歩行距離は10kmを超えます。スニーカーでも歩けますが、足への負担を減らすために軽登山靴やトレランシューズ推奨です。
なお、登山の持ち物については、以下の記事を参考にしてみてください。

【1座目】龍崖山:人少なめ穴場の低山
飯能駅を出発し「割岩橋」という赤い橋を渡り、民家の脇から登山道へ。飯能駅からは徒歩約30分ほどで到着します。

龍崖山は、地元の方々(龍崖山共同所有者17名の会など)によって整備された歩きやすい里山です。
随所に道標が設置されていて、歩きやすいように階段などの設置も充実しています。

そして、この山の特徴は、いたるところに設置された手作りのオブジェや看板。
山名にちなんだ「龍」の木彫りが置かれており、中には少しユニークな表情をした「龍子姫の像」なども。

標高246mと低い山ですが、山頂は広々としていて過ごしやすいです。そして、眺望も抜群。


近くには富士山見晴台があり、富士山を眺めることができます。写真だと分かりづらいですが、富士山の頭がちょこんと見えます。

眼下には飯能の工場地帯が広がり、「人工物と自然のコントラスト」が楽しめるのも、この山ならではの楽しさです。
【2座目】柏木山:遊び心満載の山頂
龍崖山を下山し、工場地帯の脇を抜けて次の「柏木山」へ。ここは飯能三山の中でも、特に遊び心が詰まった山です。
なお、一度舗装路に出るので、自販機で水分を補給をしてもいいかと思います。
柏木山への道は、龍崖山の山道とは雰囲気が変わるので、変化に富んだ山歩きが楽しめます。

山頂からは綺麗な山並みを見渡すことができます。

山頂で目に飛び込んでくるのが、手作りの「開運ルーレット」です。
「カモシカ級(大吉)」から「そんな〜(凶)」まで、登頂の記念にルーレットを回すのもいいのではないでしょうか。ちなみに私は、「可もなく不可もない(中吉)」が出ました。

「3体の木彫り人形」や「平和の輪」など、山頂にはいくつかのオブジェがあるので楽しめます。

また、登山好きなら一度は耳にする北アルプスの難所「ジャンダルム」ですが、実はこの柏木山にも存在します。
といっても、本家のような危険な岩稜ではなく、手書きの看板が掲げられた可愛らしい展望箇所です。

「ジャンダルム尾根」と名付けられたルートで、思わず写真を撮りたくなるスポットです。
【3座目】多峯主山:フォトジェニックな「ドレミファ橋」と紅葉
最後は、飯能の人気スポットである多峯主山(とうのすやま)へ。
柏木山から多峯主山へ向かう途中、入間川にかかる「ドレミファ橋」を渡ります。ポンポンと川を渡る体験は、登山の合間の良いアクセントになります。

多峯主山への登りも、龍崖山、柏木山とは違った雰囲気を味わえます。また、人気の山だけあり、すれ違うハイカーも多くなってきます。

多峯主山の山頂は広く、ベンチやテーブルもあるため、ランチ休憩で賑わいます。平日でも多くのハイカーで賑わっていました。


飯能三山ソロ登山の注意点
このルートで好みが分かれるポイントですが、舗装道路歩きが長いです。
山と山の間は住宅街や工場地帯を歩くため、全行程の2〜3割割ほどはアスファルトの上を歩くことになります。
登山モードから一度現実に戻されるというデメリットも感じるかと思います。
また、ガチガチの重い登山靴だと、舗装路歩きで足が痛くなるかもしれません。かといってスニーカーだと、山道の土で滑ります。
軽登山靴(トレッキングシューズ)や、グリップ力のあるトレランシューズがおすすめです。
まとめ
今回は、飯能駅周辺の3つの低山を巡る「飯能三山」周回ルートを紹介しました。
「標高300m級の里山だから、大したことないだろう」と少し甘く見ていましたが、景色もよく程よい歩きごたえで楽しめました。
ガチ登山は疲れるけど、家でゴロゴロするのはもったいない。そんな週末は、飯能三山おすすめです。
なお、東京近郊で日帰り登山ができるおすすめコースは、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

