関東屈指のパワースポットとして知られる、埼玉・秩父の「三峯神社」。
「いきなりハードなコースは避けたい。でも適度な達成感と非日常感を味わいたい」といった方におすすめなのが、大輪バス停から表参道を登り、三峯神社とその奥宮・妙法ヶ岳を巡るルートです。
池袋から西武秩父駅まで特急もあり、アクセスもしやすいです。
東京近郊の日帰り登山コースとしてもおすすめなので、気になる方は本記事を参考にしてみてください。
ルート概要とおすすめポイント
埼玉県秩父市にある大輪バス停(西武秩父駅からバスで約35分)をスタートし、三峯神社へと続く表参道を登ります。
そして、三峯神社から奥宮のある妙法ヶ岳を目指し、往復するルートです。帰りは三峯神社からバスで西武秩父駅へ戻ります。
標準コースタイムは、全体で4~5時間程度。
- 大輪バス停 → 三峯神社:約2時間~2時間半
- 三峯神社・妙法ヶ岳山頂の往復:約1時間半~2時間
なお、西武秩父駅から三峰神社へ向かうバスは、平日・休日問わず満員になることが多いので、その点は注意してください。
私は平日に行きましたが、それでも満員状態。帰りの三峯神社からのバスも満員でした。
- 急登や危険箇所は少なく、登山道も比較的整備されています。
- 登山道、滝、軽めの岩場などバリエーション豊富で楽しめる。
- 三峯神社展望台、妙法ヶ岳山頂からの景色は、奥秩父の山々を見渡せて綺麗です。
なお、登山に必要な持ち物については、以下の記事を参考にしてみてください。

【前半】大輪バス停から表参道で三峯神社へ
西武秩父駅からのバスは、平日でも登山客と参拝客で混み合います。座席を確保するには、発車時刻の20分前には並んでおくのが賢明です。
約35分揺られ、大輪バス停で下車。目の前の大きな鳥居を通り抜けた先が、三峯神社への登山口となっています。
こちらの道路脇にある白い鳥居が「三峯神社・一の鳥居」です。

登山口からしばらくは、苔むした石畳が続きます。かつての修験者も歩いたであろう古道の佇まいがありとても綺麗です。

大輪ロープウェイ駅跡を過ぎると本格的な山道に。段差の大きい箇所は少ないものの、地面に石が多いので、転倒や捻挫をしないように注意が必要です。

一部、木橋が古くなっている箇所やぬかるみがあるため、そういった場所は慎重に進みましょう。
誰にも会わない静かな道をひたすら歩いていると、「清浄の滝」に到着。こじんまりした滝ではありますが、水音が涼しげで癒されます。すぐ隣には東屋もあるので、休憩にもおすすめの場所です。

その後もひたすらのぼり続けると、三峯神社の展望台へ。観光客が多くなり雰囲気が変わります。

展望所からの景色。深緑の山々と青空のコントラストで、なかなかの絶景でした。

【後半】三峯神社散策、そして奥宮・妙法ヶ岳へ
軽く三峯神社を散策します。

境内は広く雰囲気もとてもいいため、のんびり散歩するだけでもリフレッシュできます。

運が良ければ、境内を散歩している野生のシカに遭遇することもあります。

次は奥宮である妙法ヶ岳を目指します。
ここからは、それまでの山道とは雰囲気が変わります。登山道には木の根が網の目のように張り出していて、足を取られやすいので注意が必要です。

平日にも関わらず、妙法ヶ岳から帰ってくる登山者とは多くすれ違いました。道中には休憩所もいくつかあるので、自分のペースで無理なく進むことができます。
石がゴロゴロしたゾーンや、ちょっとした岩場もあり、変化に富んだルートで飽きさせません。


妙法ヶ岳の山頂直下は、やや急な斜面で少し渋滞気味でしたが、鎖や手すりを使って慎重に登りきると、ついに奥宮のある山頂へ。

奥宮の左手には展望スペースがあり、そこから見渡す奥秩父の山並みは圧巻。登りの疲れが一気に吹き飛ぶ瞬間です。

しばし景色を堪能し、三峯神社へ戻り本日の山行は終了です。スタートから約4時間、程よい難易度と充実感でした。
三峯神社~妙法ヶ岳のソロ登山を終えて感じたこと
このルートは、「大輪バス停〜三峯神社」までと「三峯神社〜妙法ヶ岳」の登山道の雰囲気が変わり、山道のバリエーションも豊富なので、飽きずに楽しむことができました。
三峯神社や妙法ヶ岳からの眺望も期待以上。
静かな山道と秩父の絶景を半日で味わえる、満足度の高いコースでした。
ただし、「大輪バス停〜三峯神社」まではぬかるみが多い箇所があったので、季節や雨のタイミングによっては足元には注意が必要です。
そして三峯神社からの帰りですが、バスを利用する場合は混雑を覚悟した方が良いかもしれません。登山後の疲れた足で、バス内で立ったまま揺られるのはかなりハードでした。
こういったデメリットはあるものの、存分に楽しめるルートかと思います。

